こんにちは、カワルンです。
※わけあって再投稿しております。
前記事にはてブ、スターしてくださった方申し訳ありません。
ここ数日、息子の漢字検定の勉強につきあっています。
過去問を解かせて丸つけしたところ「!?」と思うことがありました。
今日は「大人になって知った「曜」という漢字」についての話です。
よく使う漢字なのに知らないことがあるって不思議です。
漢字っておもしろい!
よう日の「よう」
漢検過去問の丸付けをしている私の手が止まった。
私が習った漢字と違う気がする。
「月よう日」「金よう日」の「よう」という字だ。
みなさんもどうぞ思い浮かべてみてください。

正解は…こちら!

正解した方、おめでとうございます。
息子もこの「曜」を書いていました。
私が記憶している「曜」は、右上のつくりが「ヨヨ」ではなく「羽」。
PCで変換しても出てこない。
もしかして私、こんなによく使う漢字を間違えて覚えていたのかしら?
「曜」という字を調べてみた
腑に落ちないので調べることにしました。
最近はヨヨで習う
間違えて覚えていたわけではなく、フォントによる表示の違いでもありませんでした。
「曜」という字の学校での教え方自体が変わったようです。
時期ははっきりわかりませんでしたが、36歳以上の方に「羽の曜」と習った方が多いそう。
つまり「ヨヨの曜」と書いたのはお若い証拠です。
※ご年配の方でも「ヨヨの曜」で教えられたケースもあるようです。
辞典で調べてみた
なんだか悔しいので、うん十年前に使っていた国語辞典、漢字辞典を開いてみました。
国語辞典
わたしが小学生のときに使っていた1990年代出版の国語辞典です。
どうか…羽の曜が載っていますように…!!
えぇ…「ヨヨの曜」じゃないか。
漢字辞典
漢字辞典ならきっと羽の曜に会えるはず。
同じく1990年代に出版された漢字辞典で調べます。
……えい!!
なんだかすごく裏切られた気分です。
お目にかかれそうにないので、無理やり作りました。
「羽」と「羽」と「ヨヨ」
漢字の「羽」について調べてみました。
古くから使われていた漢字が「旧字体」、旧字体を使いやすいように改めた漢字が「新字体」です。
羽の字体には3つの形が存在します。
- 新字体の「羽」
- 旧字体の「羽」
- 羽を簡略化した「ヨヨ」
羽、羽、ヨヨが含まれる漢字
羽、羽、ヨヨ、それぞれを含む漢字を調べました。
【羽】
習(なら(う))、翼(つばさ)、翔(しょう)、翁(おきな)など
【羽】
蓼(たで)、翅(はね)、櫂(かい)、翡(ひ)など
【ヨヨ】
曜(よう)、濯(すす(ぐ))、耀(かがや(く))など
「羽」「羽」「ヨヨ」を使い分ける方法はわかりませんでしたが、
「羽」と「ヨヨ」が用いられている漢字は、常用漢字または人名用漢字です。
旧字体「羽」が使われている漢字は難しいですね~!
櫂が人名用漢字ですが、常用漢字でも人名用漢字でもないものが多いようです。
曜の意味・成り立ち
さいごに漢字「曜」の意味や成り立ちを調べました。
読みと意味
【読み】
音読み:ヨウ
訓読み:かがや(く)【意味】
1 光り輝く。「照曜・黒曜石」
2 太陽・月と火・水・木・金・土の五星の称。「七曜星」
3 一週間を七曜に配して呼ぶ称。「曜日 (ようび) /日曜・木曜」
「曜」の部首・画数・読み方・意味 - goo漢字辞典より
漢字の成り立ち
左のつくりは太陽の象形文字の「日」です。
右のつくりは翟(てき・きじ)と読み、キジ(隹)が高く飛び、羽ばたく様子を表しています。
合わせて「高く上がる日」「かがやく」を意味する「曜」が成り立ちました。
まとめ
今回は「大人になって知った曜という漢字」についての話でした。
ちょっとした疑問から小ネタで書き始めたこの記事。
ついつい調べこんでしまいこんなことに(^^;)
しかし漢字っておもしろい!
当たり前のように使っている漢字にも知らないことはあるものですね。
ほかにも新たに発見した漢字エピソードがあるので、今後ゆっくり紹介していきたいと思います。